キャンプやバーベキューなどのアウトドア用品としてすっかりメジャーになったダッチオーブン。これ1つで焼く・煮る・蒸すなど様々な調理が可能で、パンやピザ、ローストビーフにパエリアなど自宅では作りづらいような豪華な料理が屋外でも手軽に調理することができるキャンパー達に人気の便利グッズです。ダッチオーブンが1つつあるだけで料理のバリエーションがうんと広がるため、万能鍋ともいわれています。
そんなダッチオーブンですが、その人気も相まって現在では様々なメーカーから様々な種類のものが販売されています。そこで、今回はダッチオーブンの種類や選び方、おすすめのメーカーを紹介していきたいと思います。
Contents
ダッチオーブンって?
ダッチオーブンとは、分厚い金属製の蓋がついた鍋で、蓋に炭火を載せられるようになっているものを指します。蓋に炭火を載せることによって上下から加熱することができ、中までじっくりとうま味を逃さずに調理することができます。
焼く・煮る・蒸す・炒めるなど様々な調理が可能で、今やキャンプやバーベキューには必須といってもいいほどのアイテムで、愛好家からはこれ1つあれば何でもできる「万能鍋」とも呼ばれ親しまれています。
https://outdoor-ism.com/articles-bbq/
ダッチオーブンの種類
そんなダッチオーブンですが、素材やサイズ、形状の違いから様々な種類が存在します。
ダッチオーブンの材質
鋳鉄製
ダッチオーブンの王道中の王道で、ダッチオーブンといえばこの鋳鉄製を思い浮かべる人がほとんどかもしれません。王道ゆえに、様々なメーカーから販売されており、サイズやデザインなど幅広く選ぶことができます。
使い込むほどに油が染み込んでいき、錆びにくく、焦げにくいダッチオーブンへと変化していきます。シーズニングといった作業が必要となったり、洗剤やたわしを使えないなど手入れに手間はかかるものの、長い年月をかけてメンテナンスを行ってきたダッチオーブンはやがて黒光りし、「ブラックポット」とも呼ばれ、こうした育てる楽しさもキャンパーの間では人気の秘訣となっています。
黒皮鉄板製
黒皮鉄板と呼ばれる1枚の鉄板を鍋状にプレス成型したもので、「黒皮」と呼ばれる、鉄を1200度で加熱し圧延していく過程でできる酸化被膜でコーティングされたダッチオーブンです。中華鍋やフライパン等によく使用されていることで有名です。
使い始めのシーズニングこそ必要な物の、黒皮と呼ばれる酸化被膜は赤サビを防止するほか、洗剤でも落ちることはないため家庭用洗剤が使用することができます。また、金属製のたわしでも簡単に剥がれるものではないため、多少の焦げ付きなどは金たわしを使って落とすことができるなど、鋳鉄製のものに比べて手入れが格段に楽で、初心者におすすめなのがこの黒皮鉄板製のダッチオーブンです。
ステンレス製
シーズニングが不要でサビにくく、普通の鍋と同じように洗剤で洗うことができるなどメンテナンスが簡単で初心者でも手軽に利用できるのがこのステンレス製のダッチオーブンです。
面倒な手間がかからず耐久性もよいために非常に扱いやすいのですが、ダッチオーブンの醍醐味ともいえる「育てる楽しみ」がないこと、鋳鉄製や、黒皮鉄板製のものと比べると価格は高くなりがちなのがネックとなります。
出荷時にダッチオーブンに塗られているサビ止めワックスやその匂いなどを落とし、新たに油を染み込ませてコーティングをすること。
シーズニングを行うことでサビを発生しにくくさせたり匂いや焦げを付きにくくさせる効果があります。慣らし作業とも言われています。
ダッチオーブンのサイズ
ダッチオーブンを選ぶ際に重要なポイントとなるのがサイズ選択。ダッチオーブン自体が重量のあるものなので、目的に対して大きすぎても小さすぎても使い勝手が悪くダッチオーブンの良さを最大限に生かすことができなくなってしまいます。
どういった料理を作るのか、何人分の料理を作るのかを考えたうえで慎重に選びましょう。
一般家庭であれば10インチがベスト
一般的に最も使い勝手がよく、売れ筋ともいわれているのが「10インチ」のモデルです。大きすぎず小さすぎないそのサイズは、一般的な4人家族程度の利用であれば最も使いやすく、日常使いにも適したサイズです。
仲間とワイワイやるなら12インチ以上のものを
一方、家族+友人など大人数で楽しみたい場合には12インチや14インチなどの大きめのサイズを選択してもいいでしょう。ただし、ダッチオーブンは大きくなればなるほど重量も増え重くなるので取り扱いは大変になります。12インチを超えると重量が10kgを超えるものもでてくるので注意しましょう。
ダッチオーブンのサイズを決める際には、使用する人数や調理内容に合わせて最適なサイズを選択しましょう。
おすすめのダッチオーブン
コールマン ダッチオーブン
アウトドア用品といえばコールマンを思い浮かべる人もおおいのではないでしょうか。そんな人気ブランドであるコールマンで人気のダッチオーブンがこちらで、植物性オイル仕上げなので面倒なシーズニングが不要で、すぐに調理を始めることができるダッチオーブンです。
底に脚の付いていない「脚無しタイプ」なので家庭のキッチンでも使用できるなど、家にいながらアウトドア気分が満喫できることも人気の秘訣。
熱くなった蓋を持ち上げるリッドリフターや収納ケースも付属しているので持ち運びも楽ちんで、収納も簡単にできます。
ユニフレーム ダッチオーブンスーパーディープ
黒皮鉄板製で鋳鉄製のものと比べると格段と手入れが簡単で取り扱いのしやすいユニフレームのダッチオーブン。鋳鉄製のものを上手くメンテナンスする自信がない方におすすめで、スタンドや底網のほか、人気のダッチオーブン料理29種類を掲載したレシピブックが付属。
初めてダッチオーブンを購入する方でも、焼く・煮る・炊く・蒸す・揚げるとダッチオーブンをフル活用できるセットになっています。
SOTO ステンレスダッチオーブン
シーズニングが不要でサビや衝撃に強く、普通の鍋を扱うような感覚で手軽に利用できるSOTOのステンレスダッチオーブン。最も手入れが簡単であることは言うまでもなく、家庭でも使用可能なIHクッキングヒーターにも対応しているなどその汎用性の高さは魅力的。
価格が高いのがネックですが、一度使用すればきっと満足することができるでしょう。
キャプテンスタッグ ココット ダッチオーブン
その大きさは14cm、0.8Lと非常にコンパクトなダッチオーブン。ガス火やオーブン、IHにも対応しており、一人で行くソロキャンプや家庭での宅飲みにピッタリで、お一人様におすすめの製品です。
お酒を飲みながらアヒージョを作ったり、ローストビーフを作ったり・・。このサイズならではの楽しみ方を満喫しましょう!
まとめ
ダッチオーブンの種類や特徴、選び方を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?ダッチオーブンは万能鍋といわれているだけあって1つあるだけで、いつものアウトドアとは違ったワンランク上の料理を楽しむことができる素敵なアイテムです。
ダッチオーブンをまだお持ちでない方は今回の情報をもとに、自分にぴったりのダッチオーブンを見つけ出してくださいっ!
ダッチオーブンを使っていつもと違うワンランク上のアウトドアライフを楽しみましょう♪